結婚式スピーチ 上司から部下へ
- 上司から男性の部下へ
○○さん、△△さん、御結婚、おめでとうございます。
□□様、××様、御両家様にも、心からお祝申し上げます。
本日は、このようなおめでたいお席にお招き頂きまして、真にありがとうございます。
私は、新郎○○君と同じ職場におります◎◎と申します。
諸先輩の皆様を前に、大変僭越ではございますが、御指名でございますので、
一言、お祝を述べさせて頂きます。
○○君、△△さん、どうぞお座りになってください。
○○君は、我が社でも有名な張り切りボーイです。出社第一日には、始業の一時間前から出勤して、守衛や私達を驚かせました。
研修期間を終えて、営業部に配属されますと、積極的にお得意先廻りを始めました。お得意先にこまめに顔を出し、どんな面倒なことを頼まれても、快く引き受けました。そのため、お客様に可愛がられ、新規の仕事を頂くことも、一度や二度ではありません。
○○君が本領を発揮したのは、20××年秋の大洪水の時でした。弊社工場の裏山が土砂崩れを起こし、工場の生産ラインが一時ストップしてしまいました。
そのため、お客様への納品が間に合わず、お客様の生産ラインも停止する危険が生じました。
○○君は、毎日、夜明け前に小型トラックに乗って工場に行き、製品が出来上がるそばから、トラックに積み込んで、お客様に届けました。これを、1日に3往復もして、お客様の生産が停止することを、なんとか防いだのです。
トラックで待っている間には、工場の手伝いをして、生産現場の者達に「なんとかしてやろう」という気持ちを起こさせました。
弊社工場の生産が予定より早く回復できたのは、○○君の奮闘ぶりに、感銘を受けたためではないかと、思われます。
お客様の方も、○○君の誠意と責任感を高く評価して下さいました。翌年の春、
弊社は他社をさしおいて、新規の大仕事を獲得することができましたが、これも○○君のおかげなのです。
このように○○君は心から信頼できる男です。家庭においても、頼れる夫、頼もしい父親となることでしょう。
ただ、○○君は仕事熱心のあまり、無理を重ねることがあります。△△さん、
○○君の健康管理をよろしくお願いします。
二人でいれば、苦しみは半分になり、喜びは2倍になると申します。しかし、○○君と△△さんのお二人ならば、喜びも幸せも10倍、100倍、1000倍にもなることでしょう。
お二人の末永いお幸せと、御両家様のますますの御繁栄、そして本日御列席のみな様の御健勝と御多幸を記念致しまして、私のお祝いとさせて頂きます。
本日は、真におめでとうございました。
- 上司から女性の部下へ
○○さん、△△さん、御結婚、おめでとうございます。
□□様、××様、御両家様にも、心からお祝申し上げます。
本日は、このようなおめでたいお席にお招き頂きまして、真にありがとうございます。
私は◎◎と申しまして、新婦の△△さんと同じ職場で働いております。
諸先輩の皆様を前に、大変僭越ではございますが、御指名でございますので、
一言、お祝を述べさせて頂きます。
○○君、△△さん、どうぞお座りになってください。
△△さんは、古い表現をすれば、まさに「職場の花」と言えます。これは、決して女性差別ではありませんので、誤解なさらないでください。
△△さんは、入社当時から、どんな小さな仕事でも全力を挙げて取り組みました。何を頼んでも、「はい」と言う気持ちのよい返事と、明るい笑顔で引き受けてくれました。
ですから、入社して1年も経たないうちに、経理部では、なくてはならない存在になってしまったのです。
3年前、弊社は経理のコンピューター・プログラムを全面的に入れ替えました。そのため、経理部は、通常の仕事に加えて、プログラム入れ替えという煩雑な仕事をしなければならなかったのです。
△△さんは、プログラム入れ替えチームの一人でした。残業に次ぐ残業、土曜・日曜の休日出勤も珍しくなく、私達は疲れ、ともすれば不機嫌になりがちでした。しかし、△△さんだけは、いつも明るい笑顔を絶やしませんでした。
どんなに遅くまで残業しても、翌日は一番早く出勤して来ました。みんなの机の上を拭き、おいしいコーヒーをいれてくれました。優しい笑顔で出される一杯のコーヒーに、私達は、どんなに力づけられたでしょう。
それだけでは、ありません。△△さんのアイディアで、プログラムの入れ替えが、予想より早く、問題が起きることもなく、極めてスムーズにいきました。△△さんは、いい考えがあれば、積極的に提案してきます。簡潔に要領よく説明しくれるので、私達もすぐに採用を検討できます。頭のいい女性です。
△△さんの笑顔は、まさに経理部を元気づけてくれる花なのです。
そして、今日からは、その笑顔は御家庭の花となることでしょう。
○○さん、この花を大事にしてください。花がしおれたり、弱ったりしないように、大切に育ててください。
△△さんの笑顔は、どんな時でも、○○さんの力となり、御家庭を明るくしてくれることでしょう。
連れ合いのことを、英語ではベターハーフ、「より良き半分」と申します。スペインでは、「オレンジのよりおいしい半分」と申します。
おたがいに、より良き半分を得て、完全になるわけです。
○○さんと△△さんは、今日から素晴らしいカップルとして、新しい生活を始められます。これほど喜ばしいことはございません。
お二人が末永くお幸せに過ごされますように、そして、御両家様の御清栄と本日御列席のみな様の御健勝と御多幸を記念致しまして、私のお祝とさせて頂きます。
本日は、真におめでとうございます。