岸和田だんじり祭 2015年の日程
高さ4m、重さ4tのだんじりが街を走り、走りながら街角を曲がる。
勇壮活発、豪快な祭として、知られています。
西日本を代表する祭でもあります。
だんじり祭のスケジュール
9月のだんじり祭が本来の祭ですが、近年は10月にも行われます。
- 9月
9月6日(日)・18日(金) 試験曳 14:00~16:00
9月19日(土) 宵宮 6:00~22:00
9月20日(日) 本宮 6:00~22:00
- 10月
10月4日 (日) 試験曳 13:00~17:00
10月10日(土) 宵宮 6:00~22:00
9月11日(日) 本宮 7:00~22:00
岸和田へのアクセス
- 新大阪から市営地下鉄御堂筋線に乗り、なんば駅で南海本線に乗り換えます。
南海本線の岸和田駅で下車します。
- 梅田駅から市営地下鉄御堂筋線に乗り、なんば駅で南海本線に乗り換えます。
南海本線の岸和田駅で下車します。
- JR大阪駅から環状線に乗り、新今宮駅で南海本線に乗り換えます。
南海本線の岸和田駅で下車します。
※宵宮・本宮の日は、岸和田駅はかなり混雑すると予想されます。
南海春木駅、または忠岡駅で下車する方が空いているでしょう。
だんじり祭の見どころ
「だんじり」とは、山車のことです。
だんじり祭の見どころは、何といっても華やかな「だんじり」です。
- やりまわし
山車や屋台が街中を練り歩くと、街角を曲がるのが見せ場となります。
京都祇園祭の山鉾巡行では、「辻回し」が見せ場です。鉾の下に青竹を敷いて滑りをよくし、角を曲がります。
飛騨高山祭の山車は「戻し車」という五番目の車輪を使って角を曲がります。
どちらも角を曲がる時は、スピードを落として慎重に曲がります。
ところが、だんじり祭では、スピードを落とさず、走ったまま角を曲がります。
二日間の祭の間、「だんじり」は定められたコースに従って、街中を何周も駆け巡り、街角にぶつかるたびに、走りながら曲がります。
この曲がり方を、「やりまわし」といいます。
重さ4tのだんじりが走りながら角を曲がる迫力は、他の祭では見られません。
青年団がだんじりを前へ前へとひいて行きます。前梃子(てこ)の二人が、旋回するきっかけを作ります。後ろ梃子には20~30人がつき、舵をとります。
大工方は、だんじりの屋根に上がって、後ろ梃子に指示を出します。主屋根に1人、後ろ屋根に3人乗ります。
前梃子、後ろ梃子、青年団、大工方の気がそろわないと、やりまわしはできません。だんじり祭は町内の若者達の団結心と一体感の上に成り立っています。
だんじりには、だんじり囃子が乗り込んでいます。
祭囃子は「鳴り物」といいます。青年団から選ばれた5人が、篠笛・鉦(かね)・小太鼓・大太鼓を担当します。
岸和田の人々は、「鳴り物を聞くと、じっとしてはいられない」そうです。
- 大工方
だんじりの屋根で団扇を手にして踊る大工方も見ものです。
大工方は舞いながら、進路を見つけて指示を出します。曲がり角の多い入り組んだ道になると、一瞬も気が抜けません。
- だんじりの彫物
だんじりには、華麗で細かな彫刻がされています。
止まっている時に、よく見て下さいね。
かつては水滸伝や三国志、太閤記、忠臣蔵などが題材とされましたが、近年は、各町内の伝説などを題材にすることも多いようです。
- かけ声
昔は「ちょうさや、えやえや」でしたが、「ちょいとさ」「えんやさ」に変わり、現在は「そうりゃ、そうりゃ」になっています。
見物の穴場
だんじり祭は、岸和田地区と春木地区の2ヶ所で行われます。
春木川の北側が春木地区で、下町風の雰囲気があります。
春木川の南側が岸和田地区で、城下町の街並が残っています。
だんじりの宮入も、岸和田地区では岸城神社と岸和田天満宮、春木地区では弥生神社になります。
岸和田地区はかなり混雑しますが、出店も多く、にぎやかです。
岸和田駅からカンカン場にかけての商店街、こなから坂、岸和田城、紀州街道のS字が見物場所として人気があります。
春木地区は、出店は少なくて、ちょっとさみしい感じもしますが、だんじりを近くで見ることができます。
比較的空いているので、「やりまわし」を目の前で見ることができます。
細い道も多いので、「やりまわし」の迫力も倍加します。
だんじり祭の歴史
だんじり祭は、元禄16年(1703)、岸和田藩主岡部長泰が伏見稲荷を城中三の丸に勧進したことから始まりました。長泰は稲荷祭を行い、五穀豊穣を祈りました。当時は、「にわか」や狂言などを演じた後、三の丸神社や岸城神社に参詣しました。
祭見物は気をつけてね
毎年かなりの人出で、交通規制も厳しくなります。
祭見物は自家用車よりも電車を利用した方が、便利です。
また、「やりまわし」は、広いスペースを必要とします。速度を落とさず曲がるので、見物人の安全に気を配る余裕がありません。
曲がり角で見物する場合、だんじりが来たら、できるだけ広く道を空けた方が危険がないそうです。