姫路城
白鷺が翼(つばさ)を広げたような、白い美しい城は、別名「白鷺城」と呼ばれています。
白鷺城は、「はくろじょう」とも「しらさぎじょう」とも読むことができます。普通、城の名前は音読みしますが、姫路城だけは、音読み・訓読み、どちらも使われています。
アクセス
- 鉄道
JR西日本 山陽新幹線・山陽本線・姫新線・播但線
姫路駅から徒歩20分
山陽電気鉄道本線 山陽姫路駅から徒歩15分
- バス
神姫バス 姫路駅北口から乗り、姫路城大手門前下車 すぐ
姫路城ループバスも運行
- 自動車
有料駐車場 姫路城周辺 5ヶ所 合計1600台
姫路駅周辺 5ヶ所 合計1100台
見学順路
入城時間 9:00~16;00 (17:00閉城) 夏季9:00~17:00 (18:00 閉城)
見学料 大人1,000円 小学生~高校生 500円
天守閣へ登る方法は2通りあります。
- 正面登閣口
大手門から入り、10分ほど歩くと正面登閣口に出ます。
正面登閣口から大天守閣最上階まで登って、降りて来るにも2通りあります。
最短順路を通れば、往復1時間ほどです。
正面登閣口から本丸(備前丸)を経て天守閣最上階まで、順路通りに行くと、往復1時間半から2時間かかります。
- 東門登閣口
東門は城の裏門に当たる搦手門(からめてもん)です。
東門から入ると、急な登り坂と段差の大きい石段が続きます。けれど、天守閣最上階まで約25分で行くことができます。
姫路城の歴史
姫路城は、南北朝時代に赤松氏によって築かれた小規模な砦(とりで)が始まりと言われます。戦国時代に入り、小寺氏・黒田氏の居城となり、羽柴秀吉(豊臣秀吉)が入城して、平山城として拡大されました。
関ヶ原の戦いの後、池田輝政が城主となってから、現在も残る五層七階の大天守閣が築かれました。
池田氏の後、本多忠刻が城主となり、徳川家康の孫娘で豊臣秀頼の妻となった千姫を正室に迎えました。この時、西ノ丸が整えられ、現在の美しい城郭が完成しました。
姫路城が「白鷺城」と呼ばれる理由は4つあります。
- 城が鷺山に築かれた
- 白漆喰(しっくい)で塗られた白い城壁が美しい
- 白鷺が城内に多数生息していた
- 岡山城が黒いので「烏城(うじょう)」と呼ばれるのに対抗した
白鷺城と呼ばれる美しい城は、1993年12月、日本で初めて、「世界遺産」に登録されました。また、「日本の名城百選」「日本の桜名所百選」にも選ばれています。
姫路城の怪談
姫路城にまつわる怪談がいくつかあります。中でも有名な怪談は刑部姫(おさかべひめ)と播州(ばんしゅう)皿屋敷のお菊です。
刑部姫は、姫路城の天守閣に住むという女の姿をした妖怪です。
一年に一度だけ、城主に会い、城の運命を告げますが、ふだんは人に会うことを嫌い、人が近づくと巨大化して追い払います。
妖怪の正体は、刑部明神とか、年老いた狐とか、言われています。
播州皿屋敷の主人公はお菊という女性です。
室町時代、姫路城の家老が城主を毒殺しようとしました。それを察した城主は恋人のお菊を家老の家に、女中として住み込ませました。家老の息子はお菊が好きになりましたが、ふられてしまいました。その腹いせに、家宝の皿をなくした罪をお菊にきせて、お菊を斬り殺して、井戸に投げ込みました。その後、毎夜、毎夜、井戸の底から「一枚、二枚・・・」と、皿を数えるお菊の声が聞こえるようになりました。
今も、姫路城の上山里には「お菊井戸」が残っています。
姫路城周辺の観光名所
姫路城の周辺には、観光スポットがいろいろあります。
観光ループバスを利用すると、便利です。
3月~11月 毎日 9:00~17:00 大人1回100円 1日乗車券300円
6歳~小学生1回 50円 1日乗車券150円
12月~2月 土曜・日曜・祝祭日
運行ルート
姫路駅—-姫路城大手門前—-市立美術館—-県立歴史博物館—-清水橋(姫路文学館前)—-好古園—-姫路城大手門前—-姫路駅
- 姫路市立美術館
観光ループバスを利用して、市立美術館で下車します。
播但線京口駅から徒歩16分です
郷土の作家の作品と、近代ベルギー美術を集めています。
- 姫路市立動物園
観光ループバスを利用して、市立美術館で下車します。歩いて5分です。
播但線京口駅から徒歩12分です
お城の見える動物園です。
- 県立歴史博物館
観光ループバスを利用して、歴史博物館で下車します。
播但線京口駅から徒歩12分です
- 姫路文学館
観光ループバスを利用して、清水橋(文学館前)で下車します。
姫路駅から神姫バスに乗り、市之橋・文学館前で下車。徒歩2分くらいです。
- 千姫天満宮
観光ループバスを利用して、清水橋(文学館前)で下車します。
姫路駅から神姫バスで7分、市之橋・文学館前で下車。徒歩6分くらいです。
- 男山八幡宮
観光ループバスを利用して、清水橋(文学館前)で下車します。
姫路駅から神姫バスで7分、市之橋・文学館前で下車。徒歩5分くらいです。
- 好古園
観光ループバスを利用して、好古園で下車します。
姫路駅から神姫バスで5分、大手門前で下車します。
姫路駅から歩いても15分くらいです。
武家屋敷などを移築した池泉回遊式日本庭園です。
- 千姫の小径
観光ループバスを利用して、好古園で下車します。
姫路駅から神姫バスで5分、大手門前で下車して歩きます。
姫路駅から歩いても20分くらいです。
水辺にたたずむ白鷺が見られる散策路です。
初夏には菖蒲の花が咲き乱れる菖蒲園もあります。
- イーグレ姫路
姫路駅から神姫バスで5分、大手門前で下車します。
姫路駅から歩いても12分くらいです。
大手前公園と隣り合う総合施設です。
中に、ギャラリー・レストラン・物販センター・国際交流センターなどがあります。
- お夏清十郎比翼塚 (慶雲寺境内)
播但線京口駅または野里駅から徒歩19分です。
芝居にもなった「お夏清十郎」の悲恋物語です。
無実の罪で処刑された恋人の清十郎を恋い慕うお夏は、とうとう気が狂ってしまい、あちらこちらと彷徨(さまよ)い歩いた末、死んでしまいます。
「せめてあの世で結ばれるように」と、2つの石を置いて供養したと言われます。当時は、刑死した者の墓は立てられなかったのです。