なんだか寝苦しい日。多くの人は経験したことがあるかと思います。そんなとき「寝汗」をかいていないでしょうか。熱帯夜に汗をかくのは当たり前かもしれませんが、特に暑いわけでもないのに朝おきたら汗びっしょり・・・なんてことありませんか?ただの寝汗と思っていても、もしかしたらそれが病気のサインということもあるかもしれません。この寝汗をかく原因と、予測する病気について調べてみたいと思います。
寝汗
気温がそれほど高くないのにも関わらず、寝ているときに汗をかくことを言います。これは汗を出す中枢神経が過敏になるためです。深い眠りになると、視床下部の発汗中枢によって体温を下げようとして汗が出されます。
大人では通常、一晩にコップ1.5杯程度の汗をかいています。健康な状態での寝汗は深い眠りになると多くなり、サラサラとした汗をかきます。起床すると汗は乾いているので気づかないことが多いです。
寝汗の原因
- ストレス・・・ストレスから自律神経が乱れ、寝汗につながるようです
- 生活習慣・・・吸湿性の悪いパジャマを着ていることで寝汗を吸収出来ず、起きた時にひどい寝汗と思うこともあるようです。部屋の温度、湿度も見直すと改善することがあります。
寝汗から考えられる病気
- 自律神経失調症・・・自律神経系が誤った判断をし、寝ているときに不必要に汗を出してしまっている可能性があります。冬でも寝汗がすごいとか、微熱が続く、疲労感があるなどの症状もあるようです。
- 肺結核・・・寝汗に加えて咳、微熱があるようです。医師に相談し、胸部X線やCTスキャン、痰、血液検査などの検査を受けましょう。
- 甲状腺機能亢進症(バセドウ病)・・・甲状腺のホルモンが活発化してしまうことです。寝汗のほかに疲労感、不眠、食欲不振などほかの症状もあるようです。
- 更年期障害・・・卵巣機能の低下により、ホルモンバランスが乱れることです。自律神経のバランスが悪くなるために起こるものですので、寝つきにくい、疲れが取れないなどの症状も出やすいです。
- 膠原病・・・複数の臓器に炎症が起こり、臓器の機能障害を起こす疾患群の総称のことです。寝汗のほかにも発熱、関節痛、筋肉痛、皮膚の赤斑、手の指先が白いまたは紫になる、リンパ腺が腫れる、むくみなどの症状が出るようです。
寝汗と言っても、状態やほかの症状があるかなども重要なポイントだとわかりました。なかなか寝汗から病気を思い浮かべるということは難しいと思いますが、ただの寝汗と思わずに気にかけて、専門医等に相談するのが良いでしょう。