京都御所の観光 参拝コースの申し込み方法

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京都御所拝観

京都御所は、長い間、天皇様のお住まいであり、御政務をとられるところでした。明治維新以後、天皇様は東京の江戸城(現在の皇居)に移られました。

「ちょっと東(あずま)へ行かはるだけやと思うたのに・・・」と、京都の人はなげいているかもしれません。

出典:http://www.kunaicho.go.jp/kids/gosho/

出典:http://www.kunaicho.go.jp/kids/gosho/

アクセス

京都駅から地下鉄烏丸線に乗り、今出川駅で下車します。あるいは、市バスに乗り、烏丸今出川で下ります。そこから南へ少し下り、乾(いぬい)門を通って清所(せいしょ)門まで8~10分ほど歩きます。

平安京ができた時から、京都御所はあったの?

794年、京に都が定められました。その当時、京都御所は現在よりも約2㎞ほど西の千本通りに面したところにありました。現在の御所は里内裏(さとだいり)という、火災にあった時などに使う臨時の内裏の一つでした。

14世紀、南北朝時代の末からこの里内裏(土御門東洞院殿)が正式の内裏となり、明治維新後、天皇様が東京へ行幸なさるまでの約550年間、使われ続けました。

室町幕府の足利義満が敷地を拡大し、織田信長、豊臣秀吉が手を入れて、現在の様相に近いものにしました。江戸時代にも火災や老朽化などのため、8回も建て直しされました。

現在の御所は、安政2年(1855)に平安朝様式にならって建て直しされたもので、

「安政内裏」といいます。明治以降は「京都皇宮」とも呼ばれています。

京都御所のとなりに京都大宮御所と仙洞御所があります。

大宮御所は孝明天皇(明治天皇の父君)の女御のために建てられましたが、現在では、天皇陛下・皇后陛下・皇太子殿下・皇太子妃殿下の京都行幸のおりの宿泊所、また国賓のお宿として使われています。

仙洞御所は天皇を退位した上皇様が住まわれたところでしたが、今は庭園と茶室しか残っていません。小堀遠州の作という池泉回遊式庭園で、奇岩怪石が配置され、中の島にかかる橋や州浜などに趣向がこらされています。

ちなみに、京の都はすべて御所を中心に造られています。右京区・左京区といいますが、これは御所の天皇様から見た右・左なのです。京都駅を背にして御所に向かうと、私達の右手方向が左京区になります。御所のお庭にある左近の桜、右近の橘(たちばな)も、天皇様から見た右・左なのです。

また、中国や日本の礼儀作法においては、左側が上位になります。欧米では右側が上位ですから、並び順や座席の位置が反対になるのです。ひな人形の並べ方が関東と関西でちがうのは、このためです。関西では日本式に男雛(おびな)が向かって右にきますが、関東では国際ルールで男雛が向かって左にきます。

京都御所の建物

紫宸殿(ししんでん)は御所の中心となる建物です。総檜(ひのき)の高床式寝殿造りで、東西約33m、南北約23mという広大なものです。

歴代天皇の即位式、元服、立太子式、節会(せちえ)、朝賀の式など最も重要な公式行事が行われました。現在も、昭和天皇までは即位式を京都御所紫宸殿でとり行いました。東京で即位式を行われたのは、今上陛下が初めてです。

清涼殿は、紫宸殿の北西にあります。元は天皇様の日常生活の場所でしたが、近世になり、御常御殿が住居として建てられると、天皇様の執務と儀式の場として使われるようになりました。お正月の四方拝や伊勢神宮の遥拝は清涼殿で行われました。

小御所は紫宸殿の北東にあります。中世以降、会議や諸大名の拝謁(はいえつ)、皇太子の元服など諸儀式が行われました。慶応3年(1867)、「王政復古の大号令」が出された夜、徳川慶喜(最後の将軍)の処遇を決める「小御所会議」が、ここで開かれたのです。

この他に、御学問所、御常殿、皇后御常殿、若宮御殿、姫宮御殿などなどの建物があります。

御所のお庭としては、紫宸殿の南庭と清涼殿の東庭が白砂をしいただけの清らかな空間として有名です。平安朝の頃は、多くの建物の間に小さな「壺庭(つぼにわ)」がありました。庭に植えられた植物にちなんで、桐壷とか梨壺とか呼ばれました。今は萩壺と藤壺しか残っていません。

京都御所を拝観するには?

京都御所を拝観するには定められた「参観要領」にしたがって申し込みをしなければなりません。

参観を申し込めるのは18歳以上に限ります。18歳未満は成人の同伴者か引率者を必要とします。申し込みは本人が行って下さい。代理人では申し込みできません。

参観コースは、標準コースと短縮コースがあります。

  •  標準コースは約60分間で、9:00,11:00,13:30,15:00 からの4回です。

短縮コースは約35分間で、11:00,15:00 からの2回です。

100人以上の団体は短縮コースで、10:00と14:00の2回です。

申し込みは、郵送・窓口・インターネットの3通りです。

  • 郵送 9人以下なら往復はがきで申し込みます。10人以上は封書で申し込みますが、中に返信用の郵便はがきを必ず入れて下さい。

参観希望者全員の住所・氏名・年齢・性別を書きます。

書き方はインターネットの「京都御所参観申込要領」をごらんください。

郵送申し込みは、参観希望日の3ヶ月前の月の1日から1ヶ月前の日の消印まで有効です。

  • 窓口 同行者名簿と身分証明書を持って、京都御苑内の宮内庁京都事務所参観係りへおいでください。窓口で所定の用紙を渡しますので、必要事項を記入して申し込みます。念のため、返信用はがきを用意してください。

窓口では、参観希望日の3ヶ月前の月の1日から希望日前日まで受け付けます。

  • インターネット 「京都御所参観申込要領」をごらんください。

参観希望日の3ヶ月前の月の1日午前5時から希望日4日前の午後11時59分までに申し込みます。

宮内庁京都事務所参観係

〒602-8611 京都市上京区京都御苑3番 電話 075-211-1215

京都御所の一般公開はしているの?

京都御所では、春と秋に申し込み手続きをしなくても参観できる「一般公開」を行っています。

2015年春は4月3日から4月9日までの7日間です。9:00から15:30までです。

秋の一般公開の時期は未定です。

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