京都の葵祭 2015年の日程と有料観覧席の情報

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葵祭

葵祭(あおいまつり)は京都で最も古い祭です。祇園祭が庶民の祭なら、葵祭は天皇の命令で行われる祭「勅祭」なので、天皇貴族の祭と言えます。

五月の葵祭・七月の祇園祭・十月の時代祭を京都の三大祭といいます。

葵祭は毎年五月十五日に行われますが、雨の場合は順延となります。2015年も五月十五日になります。

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画像引用元 https://www.flickr.com/photos/vardiga/5721756328/

葵祭の神様は?

葵祭は上賀茂神社と下賀茂神社の祭です。

上賀茂神社は賀茂別雷神社(かものわけいかづちじんじゃ)といい、祭神は賀茂別雷大神(かものわけいかづちのおおかみ)です。下賀茂神社は賀茂御祖神社(かものみおやじんじゃ)といい、祭神は賀茂建角身命(かものたけつぬみのみこと)と玉依姫命(たまよりひめのみこと)です。賀茂建角身命は玉依姫の父で、賀茂別雷大神の祖父、玉依姫は別雷大神の母です。そのため、御祖神社といいます。

葵祭りの始まり

欽明天皇(539~571)の御世、風雨が激しくて農作物が実りませんでした。伊吉の若日子が占うと、「賀茂の神々が怒っている」とわかりました。そこで、若日子は勅命(天皇の命令)を受けて、四月の吉日に祭礼を行いました。馬に鈴をかけ、猪頭(ししがしら)をかぶり、駆競(かけくらべ)をすると、風雨がやみ、豊作になりました。それから、毎年、祭礼を行い、819年に律令制度による国家的行事と定められました。

応仁の大乱(1467)が起きると、京の都は戦火に包まれ、祭どころではなくなりました。祭礼が再興したのは1694年、江戸期元禄時代になってからです。その時、御所の宸殿、御所車、勅使・供奉者の衣冠、牛馬まで、すべてに葵の葉を飾ったので「葵祭」と呼ばれるようになりました。

明治になってからの一時期と第二次世界大戦中は中断されましたが、1952年から復活して、今もなお王朝の伝統を守り続けています。

葵祭の見どころ

祭は大きく二段階に分かれます。祭の前に行われる儀式(前儀)と、五月十五日当日の祭儀です。

前儀としては、下賀茂神社の糺(ただす)の森で行われる流鏑馬(やぶさめ)神事が有名です。公家風や武家風の装束姿で、疾走する馬の上から三つの的を射ます。なかなか勇壮で、人気があります。


上賀茂神社では競馬(くらべうま)神事があります。

十五日の祭儀は、宮中の儀・路頭の儀・社頭の儀ですが、現在、宮中の儀は行われていません。

路頭の儀は、御所から下賀茂神社を経て上賀茂神社まで約8㎞を平安朝の装束をまとった人々が行列します。

行列は、本行列と女人行列があります。

本行列は、近衛使(勅使)・検非違使・山城使・馬寮使・内蔵使・牛車・風流傘その他から成り立ちます。現在、勅使は路頭の儀に加わらず、近衛使代が務めます。祭の主役は、勅使(近衛使)の本行列です。

しかし、注目の的は、斎王代を中心とする女人行列です。斎王代・命婦・駒女など、平安朝の美々しい衣装で歩きます。ことに十二単(じゅうにひとえ)をまとう斎王代は行列の中心です。

斎王とは、神社に奉仕する未婚の皇女で、賀茂神社には810年から斎宮がおかれました。斎王代は、一般の女性から選ばれますが、莫大な費用がかかるので、京都の資産家の娘達に決まってくるようです。

行列は総勢500人を超え、馬36頭、牛9頭、牛車2基、輿1台というおおがかりなもので、ゆったりと進んで行きます。

社頭の儀は、下賀茂神社と上賀茂神社で行われます。神前で勅使が祭文を奏上し、お供物を奉納します。神馬が引き回され、舞人(まいびと)が「東遊(あずまあそび)」を舞います。

葵祭の見物場所と観覧席

葵祭の行列は、10:30に堺町御門を出発し、丸太町通り、河原町通りを通って、11:40に下賀茂神社に到着し、社頭の儀を行います。

14:20に下賀茂神社を出発し、下賀茂本通りを経て14:40に洛北高校前、北大路通りを行き、14:55に北大路橋、鴨川堤を通り15:30に上賀茂神社に到着します。そこで、また社頭の儀を行います。

行列の通る沿道でも見られますが、有料観覧席もあります

有料観覧席のチケットは4月1日から発売します。

9:30からインターネットで、10:00からローソン・ミニストップ・セブンイレブン・サンクス等のコンビニで、11:00からJTBや近畿ツーリストなど旅行代理店の店頭で発売されます。

有料観覧席は一席 2050円(パンフレット付き、全席指定)

有料観覧席のお問い合わせはこちら

ライター 佐野 恵子

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