京都 東寺のちょっと知るだけで為になる歴史とアクセス駐車場情報

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東寺

新幹線が京都に近づくと、まず五重塔が目に入ります。この五重塔が東寺の塔で、京都のシンボルになっています。東寺は、1994年に「古都京都の文化財」として世界遺産に登録されました。

東寺? 教王護国寺? どれが本当の名前なの?

東寺は京都市南区九条町にある寺院で、密教の根本道場であり、東寺密教の総本山です。796年、平安京鎮護のため、桓武天皇によって建立され、その後、嵯峨天皇から弘法大師空海に与えられました。

鎌倉時代から室町時代にかけて弘法大師への信仰が高まり、寺も栄えました。戦火にあって消失した部分もありますが、豊臣氏・徳川氏によって修復され、今も多くの人々から尊ばれ、親しまれています。

さて、東寺の正式名は教王護国寺(きょうおうごこくじ)ですが、他にも正式名があります。「金光明四天王教王護国寺秘密伝法院」と「弥勒八幡山総持普賢院」です。教王護国寺とは「国家鎮護の密教寺院」という意味です。

ところが、平安時代から豊臣秀吉の時代まで、正式文書には、すべて「東寺」と書かれています。南大門前の石柱にも「真言宗総本山 東寺」とあります。

東寺を建てる時には、西寺も建てる計画だったようです。東西の寺に平安京の左右を護ってもらうつもりだったのですね。だから「東寺」でいいのかもしれません。

弘法大師は今も生きている?

東寺の中には金堂をはじめ、いろいろな建物があります。その一つに御影堂があり、前堂・後堂・中門の3部分からなる複合仏堂で、大師堂とも呼ばれています。

後堂には、弘法大師が信仰した不動明王坐像が安置されています。日本最古の不動明王像の一つで秘仏にされています。

前堂には、名人運慶の四男康勝の作である弘法大師坐像が安置されています。

今でも弘法大師(お大師様)が生きているように扱い、毎朝6時にお食事を供える儀式「生身供(しょうじんく)」が行われ、信者さんが集まります。

また、毎月21日は「御影供(みえいく)」が行われ、東寺境内に骨董市が立ちます。市は「弘法さん」とか「弘法市」とか呼ばれます。12月21日の市は「しまい弘法」といって、大勢の人でにぎわいます。

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東寺にはどんな仏様がいらっしゃるの?

金堂には東寺の御本尊、薬師如来(やくしにょらい)様の坐像が飾られています。左右に、日光菩薩(ぼさつ)月光菩薩の脇侍像が安置されています。

講堂には、大日如来像を中心に密教の仏様が安置されています。大日如来を中心とする五体の如来(五智如来 ごちにょらい)、金剛波羅密多菩薩(こんごうはらみったぼさつ)など五大菩薩、不動明王など五大明王、梵天(ぼんてん)・帝釈天(たいしゃくてん)・四天王の像です。どれも重要文化財です。

仏像ではありませんが、本坊西側の蓮華門は鎌倉時代の作で国宝です。

東寺宝物館では、春秋の観光シーズンには普段公開しない寺宝が見られます。

東寺へのアクセス


JR京都駅八条口から歩いて15分くらいです。

近鉄京都駅から近鉄線で近鉄東寺駅下車。そこから歩いて10分ほどです。

京阪線の京阪丹波橋で近鉄に乗り換えて、近鉄東寺駅で降りても行けます。阪急大宮駅・四条河原町から市バスに乗って東寺東門前で降りれば、歩いて1分です。

車の場合、駐車場はありますが21日の『弘法の日』は駐車出来ないので最寄りのコインパーキングに止めましょう

京都南ICより国道1号線を北に約3.5キロ進みます。駐車料金は2時間600円(2時間以降は1時間毎に+300円)1月1日~1月5日は1000円です。

ライター 佐野 恵子

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