京都は秋の時期には紅葉を見に来る観光客で一段とにぎわいます。電車の中はどの時間帯でも朝の通勤ラッシュと見まがうほどの混雑を呈しています。そんな京都の美しい紅葉を見ることができるスポットとして有名な場所の1つが「高雄」(古くは高尾とよばれていました)です。紅葉の名所三尾(高雄・槙尾・栂尾)の1つとして数えられる高雄の紅葉は大変素晴らしいです。そんな高雄に訪れたらおすすめしたいお店の一つ『もみぢ屋』をご紹介します。
もみぢ屋という通り紅葉の時期にはお部屋はもちろん、お風呂からも見事なもみじが堪能でします。もみぢ家の創業は明治四十年と歴史のある宿で高雄山の入り口にあります。山の中の旅館なので交通の便はあまりよくありませんが、車で行けばあまり問題なく行けると思います。細い山道をぬけ駐車場に車をおくと専用吊り橋がありますのでそれを渡ると風情のある旅館にたどり着きます
本館は静かな料亭旅館で和室中心の三階建てで二階は展望浴室、露天風呂があり季節によって表情を変える山が見られます。
料理も季節によって変わります。春には湯葉のしゃぶ御膳や湯豆腐定食、夏には川床で川のせせらぎを聞きながら
涼しく料理が楽しめますし。舞妓さんと会話も出来たりします。初夏は蛍が見れますのでお子様にはいい思い出が
出来ますね。秋には松茸入りの特選和牛すき焼きなども食べられ、冬は珍しいぼたん鍋もあります。
紅葉と一緒に楽しみたい、高雄山神護寺
高雄の紅葉の名所の一つとしてまずあげられるのが「高雄山神護寺」です。開基は歴史の授業でも登場するくらい有名な和気清麻呂。愛宕山系の高雄山の中腹に位置する山岳寺院です。清滝川にかかっている高雄橋から長い参道を歩いた先の山中に金堂や多宝塔、大師堂などがたっています。紅葉で有名なだけでなく、最長が法華経の講義をしたことがあったり、空海が東寺や高野山の経営に取り掛かる前に一時的に澄んだこともある寺であったりする寺であるため、日本仏教史上でもかなり重要な寺院の一つであるとして考えられています。
観光地としても非常に有名で、境内の一番奥には「かわらけ投げ」というものがあります。厄除けなどの願いを込めて高い場所から素焼きや土器などをなげるというもので、この神護寺が発症のものです。ここでは広場から渓谷に向かって投げるという形がとられています。
拝観時間は9時から16時までで、年中いつでも拝観することが出来ます。中学生以上は1人あたり600円、小学生以は300円で拝観することができます。30名以上で行くと団体割引されるので、お得に拝観することが出来るようになっています。また、年間を通して五大虚空蔵菩薩像の特別拝観や明王堂護摩のご祈祷をみることができるイベントがされていたりするので、その日程などもチェックしておくと、一段と楽しく参拝することが出来るのではないでしょうか。
一般 | 団体割引
(30名以上) |
障碍者 | |
大人 | 600円 | 500円 | 300円 |
大学生 | 600円 | 500円 | 300円 |
高校生 | 600円 | 400円 | 300円 |
中学生 | 600円 | 400円 | 300円 |
小学生 | 300円 | 200円 | 200円 |
そんな高雄山神護寺ですが、紅葉の時期になると金堂へ続く石段周辺の紅葉がライトアップされることで有名です。照らし出される真っ赤に染まった木々は圧巻の一言です。見ごろの時期は短く、ライトアップされる期間は半月ほどとなっています。気候などの要因でその期間は変動するため、どの時期にそれが行われているのかをチェックしてから行くようにしましょう。ライトアップされる時間は17時から19時となっており、通常拝観が終わってからの時間となっています。料金は一般で800円です。
アクセスですが、JR「京都」、地下鉄烏丸線「京都」から乗り換えてJRバス高雄・京北線「山城高雄」下車後徒歩20分、または阪急京都線「烏丸」、地下鉄烏丸線「四条」より市バス8系統「高雄」下車後徒歩20分です。公共交通機関を使っていくと少し遠く感じるかもしれません。車で行く場合には国道162号線の福王子交差点から京北・高雄方面へ約6kmとなっています。付近に多くの駐車場があるため、利用すると便利に神護寺を参拝することが出来るでしょう。
ゆったりと紅葉を楽しむ高山寺
紅葉の楽しみ方としてライトアップを上げる人は多いでしょう。しかし、紅葉の魅力はライトアップだけではありません。それ美しさには、日の光の下にあるからこそ味わえるものもあるのです。
高山寺では、境内を歩きながらゆったりと紅葉を楽しむことが出来ます。高山寺は真言宗系の寺院で、創建は奈良時代といわれています。ただし、実質的な開基は鎌倉時代の僧侶である明恵であるので、その成立自体は鎌倉時代であるといわれることもあります。『鳥獣人物戯画』を始めとして、絵画や文書などの多くの文化財を所蔵した寺院であることでも非常に有名な寺院です。そして、境内は国の史跡に指定されており、「古都京都の文化財」の1つとして世界遺産にも登録されているほどです。
そんな高山寺は、金堂、開山堂、明恵上人御廟や庭、そして表参道と見どころがたっぷりあります。歩きながらゆったりとした気分で紅葉の中に身を置くという体験は、非常に心を豊かにする経験であるといえるのではないでしょうか。そして何より一見しておきたいのは、石水院からみる紅葉です。国宝にも指定されている石水院の「廂の間」からみる紅葉は、非常に雄大でありながら、透き通るような美しさを持っています。
また、高山寺の紅葉の魅力は、神護寺やこれもまた紅葉で有名な西明寺と少し見ごろの時期がずれるというところです。高山寺の紅葉は少し遅れて見ごろが来るので、「見逃してしまった」と思った時にも、高山寺の紅葉ならば見ることが出来る場合があるというわけです。
拝観時間は8時30分から17時までとなっています。基本的に拝観料金は無料となっていますが、紅葉の時期には入山料が500円必要になります。ただし、国宝である石水院に入る際には、いつでも800円がかかるので注意しておきましょう。
アクセスは、JR「京都」からJRバス高雄・京北線「栂ノ尾」「周山」行に乗り換え、「栂ノ尾」で下車後徒歩数分、京都市営地下鉄烏丸線「四条」から市バス8系統に乗り換え「高雄」下車後徒歩15分となっています。自家用車で行く場合には、50台収容可能な駐車場を利用してください。通常は無料ですが、紅葉の時期には有料になっているので注意が必要です。