石清水八幡宮
京都の南西男山の山頂にある八幡宮です。
宇佐八幡宮・筥崎宮とともに、三大八幡宮の一つです。(筥崎宮の代わりに鶴岡八幡宮を入れる場合もあります。)
平安時代から皇室や貴族達に信仰され、「徒然草(つれづれぐさ)」にも書かれています。

上から見える景色です
石清水八幡宮へのアクセスと拝観時間
[電車]
- JR京都駅からJR奈良線に乗り、東福寺駅で京阪本線に乗り換えます。
八幡市駅で下車し、ケーブルで男山山上駅に行きます。そこから徒歩5分です。
- JR京都駅から近鉄京都線に乗り、丹波橋駅で京阪本線に乗り換えます。
八幡市で駅下車し、ケーブルで男山山上駅に行きます。そこから徒歩5分です。
- 三条京阪駅または祇園四条駅から京阪本線に乗り、八幡市駅で下車。
ケーブル八幡市駅からケーブルに乗り、男山山上駅で下車。徒歩5分です。
- 大阪淀屋橋から京阪本線に乗り、八幡市駅で下車。
ケーブルに乗り換えて男山山上駅へ行きます。そこから徒歩5分です。
[自動車]
- 京都・名古屋方面から
名神高速道路の瀬田東ICから京滋バイパスに入ります。久御山・淀ICで下り、国道478を直進し府道13に入ります。
- 神戸・大阪方面から
名神高速道路の大山崎ICから国道171,478を通って府道13に入ります。
※一の鳥居を過ぎたら、ケーブル八幡市駅隣の駐車場で下車してください。
男山山上へは、ケーブルか徒歩で行きます。
石清水八幡宮
〒614-8588 京都府八幡市八幡高坊30 TEL.075-981-3001
[拝観時間]
1月1日 午前0:00~
1月2日~1月19日 不定期
1月20日~3月31日 6:30~18:00
4月1日~9月30日 5:30~18:30
10月1日~10月31日 6:00~18:00
11月1日~12月30日 6:30~18:00
12月31日 6:30~23:00
石清水八幡宮の歴史
石清水八幡宮は、大分県宇佐市の宇佐八幡宮、福岡県福岡市の筥崎宮(あるいは、神奈川県鎌倉市の鶴岡八幡宮)とともに、三大八幡宮の一つです。
平安時代貞観元年(859)に、清和天皇が宇佐八幡宮から勧請して、男山山頂に鎮座した神社です。
都から遠い宇佐八幡宮に代わって、二所宗廟の1つとして天皇家から崇敬されました。
また、男山は平安京の南西、つまり「裏鬼門」に位置します。「鬼門(北東)」に位置する比叡山延暦寺とともに、王城鎮護の役目を負っています。
山頂には、すでに石清水山寺があったので、「石清水八幡宮」と呼ばれるようになりました。
天皇・皇族の信仰を集め、天皇・上皇・法王の行幸・行啓は250回以上といいます。幕末文久3年(1863)にも、「攘夷祈願」の行幸がありました。
天皇家だけではなく、源氏の一族からも「武人の守護神」として信仰されました。清和源氏の末裔(まつえい)である足利氏・武田氏・徳川氏などが氏神としてあがめたので、「武神」「弓矢神」「必勝の神」となりました。
幕末まで、東寺・延暦寺・金閣寺・銀閣寺・清水寺などと深い関係を結び、隆盛を誇りました。参道には48もの宿坊が並んでいたそうです。
御祭神は「八幡大神」「八幡三所大神」と総称される、三柱の神様です。
誉田別命(ほんだわけのみこと=応神天皇)、比咩大神(ひめおおかみ=宗像三神)
息長帯姫命(おきながたらしひめのみこと=神功皇后)です。
石清水八幡宮の見どころ
[山上]
- 南総門と社殿
社殿は楼門・舞殿・幣殿・本殿からなります。どれも重要文化財です。
本殿は「八幡造り御本殿」と呼ばれます。徳川家光の寄進ですが、桃山文化の豪壮華麗な特色が彫刻などに表れています。
南総門から見ると、社殿が少し西に向いています。これは、拝殿して帰る時に、お社にまともに背を向けないようにするためです。
- 鬼門封じの石垣
本殿北東の石垣の角が切り取られています。
- 信長塀
社殿には、織田信長が寄進した「黄金の樋」と「信長塀=築地塀」があります。
- 一つ石
「勝負石」と呼ばれ、社殿の南、三の鳥居の近くにあります。
勝負必勝・勝運を祈願する人は、見逃せない石ですね。
[山麓]
足に自信があるならば、春・秋にはケーブルに乗らず、一の鳥居から表参道を登るのもいいですね。
- 頓宮(とんぐう)
祭事の時のお神輿の待機所です。
頓宮のとなりにある「五輪塔」は、国の重要文化財です。
- 松花堂跡・・・松花堂弁当はここからできた?
桃山時代から江戸時代初期の画家・書道家として名高い松花堂昭乗の草庵の跡です。
昭乗は石清水八幡宮の末社瀧本坊の住職でしたが、辞職後は「松花堂」という草庵に隠棲しました。
「寛永の三筆」の一人で、「松花堂流」書道の祖として有名です。
- 「松花堂弁当」は、昭乗の愛用した四角い絵の具箱から、料亭「吉兆」の主人が考案したと言われます。
石清水祭
毎年9月15日に行われる例祭です。
明治維新以前の神仏習合時代には、「放生会(ほうじょうえ)」でした。生きている鳥や魚などを放して供養するものです。
葵祭・春日祭とならぶ「三大勅祭」の1つです。
石清水八幡宮と徒然草
徒然草に、こんな話があります。
昔、仁和寺のある僧が、石清水八幡宮を参拝したいと思い、出かけて行きました。
僧は麓に立ち並ぶ頓宮や末社・摂社・末寺を見て驚きました。その1つである高良神社を本宮と思い込み、参拝して帰って来てしまいました。
「多くの人々が山へ登って行きました。山の上には何かあるのでしょうね。でも、私は石清水八幡宮に参拝することが第一と思い、山頂までは行きませんでした」と、僧は言いました。
僧は、山頂に本殿があることを知らなかったのです。
ちょっとしたことでも、案内者が必要です。
石清水八幡宮でランチ
- 石清水八幡宮 清峯殿(せいほうでん)
男山山頂にある和食処です。ゆかりの松花堂弁当がお勧めです。
松花弁当2,700円、その他ランチ予算は2,500~3,000円です。
ケーブル男山山上駅から徒歩5分です。
営業時間 11:00~14:00(ランチ)
電話 075-983-3983
- 和食麺処サガミ 京都八幡店
そばとうどんが自慢の和食処です。
味噌煮込みうどんが人気です。
ランチ予算は1,000~1,500円です。
京阪本線八幡市駅から徒歩12分です。
営業時間 11:00~23:00
電話 050-5786-0615
- どるふぃんがーでん
インド・ペルシア料理を基本にしたオリジナル料理です。
ヘルシーメニューもあります。
ランチ予算は900~1,200円です。
京阪本線八幡市駅から徒歩12分です。
営業時間 11:00~15:00 17:00~21:30(LO)
電話 075-972-2858