錦天満宮
京の台所「錦」の東の端に鎮座する天神様、それが「錦天満宮」です。
天満宮に参拝した後は、京都のおいしい物がずらりと並ぶ錦小路を歩いてみましょう。
食べ歩きもいいし、お土産を買い込むのもいいし・・・でも、あれもこれも、食べたい、欲しいとなってしまいそう!
錦天満宮と錦市場へのアクセス
錦小路は四条通の一本北の通りです。四条通に平行して東西にのびています。
錦市場は、南北に走る寺町通から高倉通の間の、錦小路の商店街のことです。
[錦天満宮]
JR京都駅から
- 市バス5に乗り四条高倉・大丸百貨店前で下車。徒歩15分です。
- 地下鉄烏丸線に乗り、四条烏丸駅で下車。徒歩20分です。
- 地下鉄烏丸線に乗り、烏丸御池駅で地下鉄東西線に乗り換えます。
京都市役所前駅で下車。徒歩10分です。
阪急京都線河原町駅から徒歩5分です。
[錦市場]
JR京都駅から
- 市バス5に乗り四条高倉・大丸百貨店前で下車。徒歩3分です。
- 地下鉄烏丸線に乗り、四条烏丸駅で下車。徒歩5分です。
- 地下鉄烏丸線に乗り、烏丸御池駅で地下鉄東西線に乗り換えます。
京都市役所前駅で下車。徒歩10分です。
阪急京都線河原町駅から徒歩5分です。
※錦天満宮に参拝してから錦市場を歩くのか、
錦市場をぶらついてから錦天満宮にお参りするのか、
それによって、下車駅を考えてくださいね。
錦天満宮にお参りして、学問成就・商売繁盛?
錦天満宮は、天神様、菅原道真公をお祀りしています。
- 由来
1003年、菅原道真の父君の旧邸を六条河原院跡地に移築して、「歓喜寺」を創建しました。その鎮守社として天神様を祀りました。
1587年に、豊臣秀吉が京都都市計画に基づいて、寺と天満宮を現在の錦小路東端に移しました。
明治の「神仏分離」によって、歓喜寺は東山五条に移され、天満宮だけが錦小路に残されました。
- 御利益
天神様ですから、学問成就・受験合格の御利益があります。
ただ、土地柄でしょうか、商売繁盛の御祈願もできます。
- からくり御籤(みくじ)
社務所の前にある機械仕掛けのおみくじです。
人が近づくと、お神楽が鳴り出し、機械人形の獅子舞が踊りだします。獅子舞が踊りながら、おみくじを届けてくれますよ。
- 錦の水
境内に湧き出る名水です。
わざわざ汲みに来る方もいるようです。
- ビルにめり込む鳥居
1935年、新京極と錦小路の間に鳥居が建てられました。設計ミスで、鳥居の柱を道路幅いっぱいに建ててしまったので、道の両側に建物が建つと、鳥居の先端が建物にめり込む形になってしまいました。
参道からも、めり込んでいる様子が見えます。
錦市場で何を買う?
家で待っている家族や友人にお土産を買うのもいいですね。でも、京都で食べたおいしい物を買って帰って、自宅で楽しむのもおすすめです。
錦市場は高倉通から寺町通まで(あるいは新京極まで)東西390mのアーケードの両側に、126店舗がずらりと並んでいます。
錦小路の道幅は3.3~5mくらいです。
「錦に行けば、ない食材はない」と言われるほど、魚屋から八百屋、漬物屋、菓子屋などが集まっています。
錦では、昔から地下水を利用した「降り井戸」を造り、この井戸に食材をつるして冷やしました。天然冷蔵庫です。
江戸時代の初期、幕府から「魚問屋」の称号を許されて、魚市場として繁盛しました。
1927年、京都中央卸売市場ができてから、現在のような「錦市場」となりました。1993年にアーケードが完成し、いよいよ賑わっています。
126店舗の中でも、「ぜひ」おすすめのお店を紹介しますね。
- 麩嘉錦店(ふうかにしきみせ)
生麩(なまぶ)のお店です。
伝統的な蓬(よもぎ)麩の他に、バジリコやパンプキンを使った生麩もあります。
生麩を食べることのない東京っ子の私から、おすすめレシピ。
フライパンにバターを熱し、生麩を焼きます。熱々におしょうゆをかけて、食べます。もっちりして、お餅(もち)を食べているようで、おいしい!
すき焼きなどに入れても、おいしいですね。
- 京こんぶ千波(ちなみ)
昆布(こんぶ)専門店です。
上質の塩昆布や佃煮昆布を、試食しながら選べます。
筍(たけのこ)や松茸を炊きこんだ季節の昆布や、梅の酸味が昆布をひきたてる「おやじなかせ」がおすすめです。
- 打田漬物(うちだつけもの)
- 錦・高倉屋
- 枡伍(ますご)
三軒とも京都のお漬け物屋さんです。
京都のお漬け物は、どうして、こんなにおいしいのか、ついついご飯が進みます。どのお店も、厳選された京野菜をていねいに漬けこんでいます。
私個人は「枡伍」さんで、よく買います。
筍やグリーンボール、カボチャ、水なすなど、季節によって買う物がちがいます。それが、また楽しみですね。
- 湯波吉(ゆばきち)
1790年創業の湯波(ゆば)一筋の老舗です。
できたての湯波を買うなら、午後から行くといいですよ。
- 錦河一(にしきかわいち)
京野菜を中心に、全国の野菜をあつかっています。
お得意様の多くが高級料亭です。
京野菜といえば、えびいも・加茂ナス・九条ネギ・聖護院大根・万願寺とうがらし・京菜・壬生菜などが有名です。でも、真赤な京ニンジンには、東京っ子はびっくりしますよ。
- 三木鶏卵
新鮮な卵と昆布だし、本醸造しょう油という、こだわりの素材で作る出汁巻玉子は、絶品です。
ちなみに、名古屋以東は、卵焼きに砂糖を入れます。九州でも入れます。
名古屋以西・金沢などは、出汁巻玉子で、砂糖を入れません。
- 錦大友(おおとも)
昆布・海苔・椎茸など乾物専門店です。
細工湯葉・細工昆布・ぶぶあられなどは、カラフルで、見た目も楽しいです。
- 丸亀商店
さつまあげやしんじょうの専門店です。
ゴボウやショウガの入った揚げ物も、おすすめです。
錦でランチ
買うだけでは、つまらないですよね。
錦で、新鮮な食材たっぷりのランチはいかがでしょう?
- お食事処富美屋(ふみや)
おうどんやさんです。
「富美屋鍋」という鍋焼きうどん700円は、ボリュームも満点です。
営業時間 11:00~16:30
電話 075-222-0006
- まるき
うどん・そば・丼物のお店です。
ふわふわとろとろの親子丼800円が人気です。
営業時間 12:00~17:00
電話 075-221-5927
- 伊豫又(いよまた)
1617年創業のむ押し寿司(箱寿司)の老舗です。
箱寿司と鯖寿司の盛り合わせは1700円、本鯛を使った雀寿司1600円、鯖姿寿司3800円です。
営業時間 9:00~18:30
電話 075-221-1405
- やお屋の二階
八百屋かね松老舗は、1882年創業で、筍(たけのこ)や松茸を中心に京野菜を扱うお店です。その二階にあるレストランです。
かね松老舗は、京都で一番古い松茸屋と言われます。
京野菜をたっぷりつかった「長寿ランチ」は2000円です。
営業時間 11:00~売り切れまで
電話 075-221-0089
- 元蔵 錦本店
だれでも気軽に入れて、居心地のいいお店です。
ネギ焼こんちくしょう700円は、九条ネギ・コンニャク・ちくわ・ショウガが入っています。こん・ちく・しょう。名前の通りでしょ。
湯葉と生麩のあんかけうどんは1000円です。
営業時間 11:00~22:00(LO21:30)
電話 075-256-1511
- 池鶴果実
錦市場唯一の果物専門店です。
果実を選んで、その場でジュースが飲めます。いろいろな果物と組み合わせることもできますよ。
営業時間 11:00~18:00
電話 075-221-3368
- こんなもんじゃ
豆腐製品で有名な「京とうふ藤野」が経営するスイーツのお店です。
豆乳をつかったソフトクリームや一口ドーナッツなど、ヘルシーなおやつです。
営業時間 10:00~18:00(ドーナッツは17:00まで)
電話 075-255-3231