京都 貴船神社
京都の北にある貴船神社は、「縁結びの神様」として有名です。
夏は「川床(かわどこ)」ランチも人気があります。
でも・・・貴船神社は、恐ろしい「丑の刻参り」の発祥地なのです。
貴船神社へのアクセス
- 京都駅から
市バス4,17・京都バス17に乗り、出町柳バス停で下車します。
出町柳駅から叡山電鉄鞍馬線に乗り、貴船口駅で下車します。
- 四条河原町から
京都バス16,17に乗り、出町柳バス停で下車します。
出町柳駅から叡山電鉄鞍馬線に乗り、貴船口駅で下車します。
- 大阪 淀屋橋駅から京阪電車に乗り、終点出町柳駅で下車します。
出町柳駅から叡山電鉄鞍馬線に乗り、貴船口駅で下車します。
- 貴船口駅から
貴船神社本宮まで徒歩30分くらいです。
貴船川に沿った道で、晴れた日は川風と緑が心地よく感じられます。
京都バス33に乗れば、貴船神社本宮まで5分です。
本宮から結社・奥宮へは歩いて行きます。
本宮から結社まで約10分、結社から奥宮まで約15分です。
京都市左京区鞍馬貴船町180 TEL.075-741-2016
貴船神社の拝観
拝観時間 1/4~3/31 6:00~18:00
4/1~12/14 6:00~20:00
12/15~12/30 6:00~18:00
12/31 6:00~終日
1/1~1/3 6:00~20:00
参拝は自由です。拝観料などは必要ありません。
貴船神社とは、どんな神社なの?
貴船神社は「きふね」と読みます。土地の名前は貴船町「きぶね」です。
神武天皇、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の母君が黄色い舟に乗って川をさかのぼり、水神を祀りました。これが貴船神社の始まりです。
「黄色い舟」だから、「きふね」なんですね。
本宮は、石段の参道の両側に赤い春日灯籠が立ち並んでいます。
平安京の水源を護る神として、天皇家から特別の崇敬を受けてきました。
本宮の祭神は「高靇神(たかおかみのかみ)」という水神です。
高靇神は、日照りの時は雨を降らせ、洪水の時は雨を止める神様です。
雨を降らせてほしい時は、黒馬を、晴天を望む時は、白馬を、奉納しました。
後には、黒馬と白馬の絵姿を描いて奉納するようになりました。これが絵馬の始まりと言われています。
本宮では、結婚式を挙げることもできますよ。
縁結びの神様
本宮から北へ300mほど歩くと、中宮(なかみや)があります。
別名、結社(ゆいのやしろ)と言います。
祭神は磐長姫命(いわながひめのみこと)です。縁結びの神様です。
妹の木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)が瓊瓊杵尊と結婚した時、姉の磐長姫命は、自ら「良縁を授ける神になろう」と決心したそうです。
平安時代の女流歌人和泉式部(いずみしきぶ)は、夫の藤原保昌と不仲になり、夫の心を取り戻そうとして、貴船神社に参拝しました。貴船の神は和泉式部の願いを聞き届け、夫婦仲良く暮らすようになりました。
以来、夫婦円満、良縁獲得を願う人々に御利益があると言われています。
和泉式部の歌碑が建てられています。
以前は、境内の草の葉を結んで、縁結びを祈願していましたが、現在では、自然保護のため、本宮で「結び文」の用紙を頂いて、願いを書き、指定の場所に結びます。
境内には、磐長姫の舟とされる舟型の天然石「天の磐船(あめのいわぶね)」があります。
奥宮
本宮から北へ700m、結社から400m北に、奥宮があります。
もともとは、この奥宮が本宮でした。
祭神は闇靇神(くらおかみのかみ)で、水神です。
高靇神と闇靇神は同じ神だとも言います。
丑の刻参り
「髪をザンバラに振り乱し、頭に鉄輪(かなわ)を逆さにかぶってローソクを立て、顔には朱を塗り、赤い布を裁った着物をまとう」という姿で、深夜、丑の刻に貴船神社に詣(もう)でて、憎い相手を呪詛(じゅそ)します。
相手の生年月日を書いた紙を巻いた藁(わら)人形を作り、五寸釘で境内奥の大木の幹に打ちつけるのです。
これが、「丑の刻参り」ですね。
時代が下ると、着物は白になりました。
「丑の年、丑の月、丑の日、丑の刻に、貴船明神がこの地に降臨した」という伝説から、「丑の刻」に参詣して心願成就(しんがんじょうじゅ)を果たすという祈願の形式が生まれました。
それが、いつの間にか、縁切りや呪殺という恐ろしい「呪いの儀式」に変わってしまったのです。
貴船の「丑の刻参り」から、「宇治の橋姫」伝説や謡曲「鉄輪」が生まれました。
夫の心が他の女に移ったことを怒り、貴船神社に参って呪詛したため、妻は生きながら鬼となります。鬼女を恐れた夫は、陰陽師(おんみょうじ)の安倍晴明に
助けを求めます。晴明の力で鬼女は消え去ります。
これが謡曲「鉄輪」のあらすじです。
「宇治の橋姫」は、貴船明神に祈り、そのお告げ通りに宇治川に21日間つかり、鬼女となります。憎い男と相手の女、その一族をとり殺してしまいます。
源頼光の家来、渡辺綱と安倍晴明に退治されました。
退治された後、鬼女は「橋の守り神」「縁切りの神」となりました
ちなみに、源頼光と、その四人の部下(四天王)は、「大江山の鬼退治」で有名です。
貴船神社の水占い
貴船神社のおみくじは、「水占い」と呼ばれます。
本宮で白紙のおみくじを頂き、本殿奥にある水占斎庭の御神水にひたします。
見ずに濡れた神に吉凶を占う文字が浮かびます。
万一、「凶」「大凶」の文字が浮かんでも、あわてないでくださいね。
心をしずめて、貴船の清浄な気をとりこみ、神に災厄をはらってくださるように祈ればいいのです。
水占いのとなりにある「御神水」には清浄なパワーが満ちています。ぜひ触れて、心身ともに浄化してくださいね。
川床でランチ
貴船では「川床(かわどこ)」と言います。鴨川は「床(ゆか)」です。
貴船川の川風は、まさに天然冷房です。梅雨時や秋口は寒いくらいです。
夏の川床が終わっても、川魚料理のランチが楽しめますよ。
こちらの記事でも詳しく書いてあります⇒京都貴船の川床とは? 貴船の観光名所はどこ?
- ひろ文(ひろぶん)
貴船の自然と味覚が楽しめる料理旅館です。
夏の川床、四季を通じての川魚料理、冬のぼたん鍋と、どれもお勧めです。
貴船口から徒歩10分くらいです。
営業時間 11:30~19:00(LO) 川床は5月~9月
電話 075-741-2955
- 京貴船ひろや
川床の草分けとなった料理旅館です。
氷鉢のお造りや、鮎の塩焼きは定評があります。
貴船口から徒歩8分くらいです。
営業時間 11:00~19:00(LO) 川床は5月~9月
電話 075-741-2401
- 貴船倶楽部
古い家屋の木材で建てた山小屋風のカフェです。
コーヒーとケーキのセットや抹茶パフェがお勧めです。
貴船口から徒歩10分くらいです。
営業時間 11:30~17:00
電話 075-741-3039