京都 建仁寺
京都では、「けんねんさん」と親しまれている禅宗のお寺です。
高台寺も、八坂の塔で知られる法観寺も、建仁寺の末寺です。
建仁寺へのアクセスと拝観
[アクセス]
- 電車で行くなら
京阪本線祇園四条駅下車、徒歩7分です。 大阪淀屋橋から乗車できます。
阪急京都線河原町駅下車、徒歩10分です。 大阪梅田駅から乗車できます。
- バスで行くなら
JR京都駅から市バス100,206系統に乗ります。
東山安井バス停下車、徒歩5分です。
南座前バス停下車、徒歩7分です。
祇園バス停下車、徒歩10分です。
清水道バス停下車、徒歩10分です。
[拝観]
拝観時間 3月1日~10月31日 10:00~16:30 (17:00閉門)
11月1日~2月28日 10:00~16:00 (16:30閉門)
拝観料 大人500円 中高生300円
所在地 京都市東山区大和大路通四条下ル小松町
TEL. 075-561-6363
「最古の禅寺」はウソ?!
「建仁寺は、日本最古の禅寺です」と言われていますが、ちがいます。
実は、博多の聖福寺が、「日本最古の禅寺」です。
建仁寺は、「京都で最も古い禅寺」なのです。
建仁寺は、東山建仁寺といいます。
現在は、禅宗臨済宗の総本山となっています。
1202年、鎌倉幕府二代将軍源頼家の支援を受けて、栄西禅師が創建しました。
栄西は、唐に渡って禅宗を学び、日本に初めて臨済宗を伝えました。
栄西は博多に聖福寺を建てた後、鎌倉に行き、北条政子と源頼家の庇護(ひご)を受けて、臨済宗を広めました。
しかし、当時、京都は、比叡山延暦寺の天台宗の勢力が強かったので、天台宗・真言宗・臨済宗の三宗兼学の道場となりました。
1259年、宋の禅僧蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)が住職として入山し、禅宗寺院となりました。
室町時代、三代将軍足利義満により京都五山が制定され、第三番目の禅宗寺院となりました。
京都五山とは、臨済宗の五大寺院です。南禅寺を別格の頂点として、その下に天龍寺・相国寺・建仁寺・東福寺・万寿寺の五寺があります。
しかし、1467年の応仁の大乱など戦火によって、ほとんどの伽藍堂塔(がらんどうとう)が焼失してしまいました。
豊臣秀吉の桃山時代、安国寺恵瓊(えけい)により、方丈や仏殿の移築復興が始まりました。
さらに江戸時代になると、徳川幕府の保護を受けて、堂塔が再建・修復され、制度や学問も整備されるようになりました。
建仁寺の見どころ
- 勅使門
平教盛(または重盛)の館門を移築したと伝えられるが、建築様式は鎌倉時代末期のものです。少し、おかしいですね。
- 方丈
重要文化財です。
室町時代の建築物で、広島から安国寺恵瓊が移築しました。
大玄関と本坊をつないでいます。
当初は柿葺(こけらぶき)でしたが、後に瓦葺(かわらぶき)となり、2013年の修復で、柿葺に戻されました。
各室に、桃山時代を代表する絵師海北友松(かいほうゆうしょう)の水墨障壁画が描かれていましたが、取り外されて掛軸にされました。
現在は京都国立博物館に寄託されています。
海北友松の水墨画で知られているのは、
- 竹林七賢図
- 花鳥図
- 琴棋書画図
- 雲龍図
- 山水図
などです。
- 風神雷神図
俵屋宗達が描いた二曲一双の屏風(びょうぶ)絵です。
現在は京都国立博物館に寄託されているので、建仁寺では、陶板画と複製の屏風しか見られません。
しかし、陶板画も複製屏風も、なかなか見ごたえがあります。
- 正伝永源院
塔頭の1つです。
もとは、正伝院と永源庵の2つの塔頭でした。
正伝院は鎌倉時代の建物で、織田有楽斎が移築して住み、茶道を極めました。
永源庵は南北朝時代の建物で、熊本の細川家の菩提寺でした。
明治になって、正伝院が無住寺になっていた永源庵の跡地に移され、両方の名前を残すことにしました。
- 両足院
龍山徳見禅師が創建し、黒田長政と縁が深い塔頭です。
庭園がすばらしいことで知られています。
白砂と苔に青松が調和する唐門前庭、枯山水の方丈前庭、池水回遊式庭園の3つから成り、ふだんは公開していません。
6月から7月にかけて、池のほとりに半夏生(はんげしょう)が美しく咲きそろう頃、特別公開されます。
2015年は、6月12日~7月9日 10:00~16:30 に公開されます。
禅寺体験できます
- 座禅
毎月第二日曜日の午前8時から午前10時まで、座禅を体験できます。
座禅は20分ずつ2回行います。
座禅の後、茶礼と御住職の法話があります。
個人の場合は、希望すれば、誰でも体験できます。
参加費も予約も必要ありません。
団体の場合(30~180人)は、参加費と予約が必要になります。
所用時間は60分で、20分の座禅と法話です。
8:00~10:00と17:00~20:00です。
申し込みはFAXです。
大本山建仁寺 教学部 FAX 075-561-5777
- 写経
建仁寺本坊で、随時受け付けています。
所用時間45分、納経料1,000円です。
建仁寺を拝観したらランチは?
「けんねんさん」にお参りしたら、祇園に戻りがてら、ランチはどうでしょう?
- 祇園なん波(なんば)
路地奥のカウンターのみ6席しかない小さな静かなお店です。
茶懐石を基本にした京料理です。
ランチは5,400円~、ディナーは8,640円~16,500円
昼 11:30~14:00 夜 17:00~22:00
京阪四条駅から徒歩5分です。 075-525-0768
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- 建仁寺割烹(かっぽう)まとの
季節の素材を生かした正統派京料理です。 北山で評判の店が、祇園に移転して来ました。 ランチは4,500円~、ディナーは9,000円~です。 昼は12:00~13:00 (LO) 夜は17:30~19:30 (LO) 正伝永源院から徒歩5分くらいです。075-531-0218
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- 祇園 迦陵(かりょう)
元お茶屋の町家で、炊き立ての釜ご飯が頂けます。
オープンカウンター席と個室があります。
料理の〆は釜炊きご飯で、具材は季節のものを好みで選べます
ランチは3,800円~、ディナーは7,800円~です。
昼は11:30~14:00 (入店) 夜は17:30~21:00 (入店)
京阪四条から徒歩10分くらいです。建仁寺のすぐそばです。075-532-0025