京都 善峯寺の四季の花は何が楽しめる?見どころと アクセス

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善峯寺(よしみねでら)

出典:onsendrive.blog86.fc2.com

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竹林に囲まれた長岡京の一角にある西国三十三ヶ所観音霊場二十番札所です。

春夏秋冬、四季の美しさが観賞できる名刹(めいさつ)です。

善峯寺へのアクセス

  • JR京都駅から京都線に乗り、向日町駅で下車します。

向日町駅から阪急バス66番善峯寺行に乗り、善峯寺で下車します。約30分です。バス停から徒歩10分くらいです。

  • 阪急烏丸駅(四条烏丸)または河原町駅(四条河原町)から阪急京都線に乗り、東向日町駅で下車します。東向日町駅から、阪急バス66番善峯寺行に乗り、善峯寺で下車します。約30分です。バス停から徒歩10分くらいです。

  • 阪急梅田駅から阪急京都線特急河原町行に乗り、長岡天神駅で準急または普通に乗り換えます。阪急東向日町駅で下車します。

阪急梅田駅から阪急京都線準急に乗れば、乗り換える必要はありません。

東向日町駅から阪急バス66番善峯寺行に乗り、善峯寺で下車します。約30分です。バス停から徒歩10分くらいです。

  • JR向日町・東向日町駅・阪急長岡天神駅から歩くと、2時間くらいかかります。

善峯寺のついて

正式には西山善峯寺といい、天台宗の寺院です。

平安時代中期、1029年に源算上人によって開かれました。

源算上人手製の千手観音像を本尊として小堂に安置しました。

しかし、1042年、後朱雀天皇の勅命により、仁弘法師が制作した千手観音像が本尊となり、源算上人の千手観音は別に祀(まつ)ることになりました。

鎌倉時代になっても、親王達が多数入山して、寺院は繁栄し、室町時代には僧坊52と言われるほどでした。

しかし、応仁の大乱(1467)により、広大な寺院は焼失してしまいました。

江戸時代の元禄期、五代将軍綱吉の生母桂昌院により、現在の大伽藍・観音堂・護摩堂・鎮守社・薬師堂・経堂などが復興されました。

現在も、所有地36万坪、境内3万坪の広さを誇り、西国三十三ヶ所観音信仰霊場二十番札所として、多くの人々に信仰されています。

拝観時間は、8:00から17:00です。受付時間は16:45です。拝観料は、大人500円 高校生300円 小中学生200円 です。

善峯寺の信仰について

御本尊の千手観音、薬師如来、釈迦如来が信仰されています。

  • 御本尊の千手観音
出典:kurasiki.net

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1053年、尊仁親王(後三条天皇)の妃、藤原茂子は懐妊したものの、体調がすぐれませんでした。そこで、善峯寺の千手観音に祈ったところ、不思議な童子の夢を見ました。夢から覚めると、茂子の体調はすっかりよくなっていました。

茂子は安産で、貞仁王を産みました。貞仁王は、即位して白河天皇となりました。

白河天皇は藤原氏による摂関政治をしりぞけて、天皇親政を行いました。譲位されてからも上皇として実権を握り続け、「院政」を始めました。

1259年の正月頃から京都に疫病が流行し、当時の後深草天皇も疫病に倒れました。皇后が善峯寺の千手観音に祈り、観音のお慈悲をお願いしました。

すると、疫病が収まり、後深草天皇も危機を脱して快復しました。

  • 出世薬師如来
出典:blogs.yahoo.co.jp

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善峯寺の薬師如来は、「出世・開運の御利益がある」と言われ、「出世薬師如来」と呼ばれています。

徳川五代将軍綱吉の生母桂昌院は、もとは京都の八百屋の娘で、「お玉」といいました。

お玉の実父は善峯寺の薬師如来に「女の子を授けてほしい」と願い、珠のように美しい女の子をもうけることができました。

美しいお玉は、公家の養女となって大奥に上がり、三代将軍家光の子供を産みました。お玉の子供は、後に五代将軍となりました。

お玉は将軍の実母として権勢をふるいました。

そのため、薬師如来は「出世・開運」を願う人々に信仰されるようになりました。

でも、五代将軍綱吉は「生類憐(あわれ)みの令」や「赤穂浪士の吉良邸討入り」で知られるように、徳川家十五人の将軍中、最悪の暗君の一人です。

お玉は、教育ママとしても有名です。

全力を挙げて「最悪の将軍」を教育したのですから、お玉の「出世・開運」には、ちょっと首をかしげてしまいますね。

  • 釈迦如来

善峯寺の釈迦如来は、腰痛や神経痛を治す「当病悉除」の御利益があると言われ、人々から信仰されています。

善峯寺の四季

善峯寺は、桜と紅葉の名所として知られていますが、その他にも四季それぞれの美しさがあります。

荘厳な回遊庭園が、季節の花や新緑・深緑、紅葉に彩られる様子はみごとです。

  • 境内の「遊龍の松」は、高さ2m、横37m以上に枝を伸ばして、龍が遊ぶ姿に見えるほどです。天然記念物になっています。
出典:www.tree-flower.jp

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  • 境内からは、京の街並みや比叡山を眺めることもできます。

  • 春は、枝垂れ桜や山桜など、満開の桜に境内が埋め尽くされます。

桜に続き、つつじ、さつき、ぼたん、しゃくやくが、花開きます。

  • 梅雨に入ると、紫陽花(あじさい)が咲きそろいます。
出典:www.new-kyoto.com

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3000坪の白山あじさい苑には、1万本の紫陽花が植えられています。

西洋アジサイ・ガクアジサイ・ヤマアジサイが斜面一面に彩ります。

晴れた日もきれいですが、紫陽花には雨がよく似合います。雨の日の夢幻の美しさを楽しんでくださいね。

  • 夏は、百日紅(さるすべり)がみごとです。

  • 秋、9月中頃から秋明菊(しゅうめいぎく)が咲き始めます。

境内全域に5000本も植えられています。白と薄いピンクの一重の花、濃いピンクの八重の花、それぞれに可憐な美しさがあります。

10月下旬まで見られます。

  • 11月中頃からは、全山が燃えるような紅葉におおわれます。

出典:www.imamiya.jp

遊龍の松の深緑と紅葉の調和は、言葉に表せないほどです。

12月上旬までが見頃です。

  • 冬は雪景色に南天の赤が映えます。山茶花(さざんか)や椿もみごとです。

雪の善峯寺の静寂さに、心が洗われるようです。

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